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天才と日本人 寺田寅彦随筆集

天才と日本人 寺田寅彦随筆集

寺田寅彦 著 山折哲雄 編 角川ソフィア文庫

改めて思う。寺田寅彦、恐るべし。

東日本大震災、今後予想される東南海沖地震や都市の直下型の地震。
甚大な被害をもたらす暴風雨の災害、それらとどう向き合えば良いのか?
さまざまな地域で収まることのない戦争や紛争。
防衛費の増額や軍事力の増強が曖昧な手続きで進められていく現状。
それらのことがらをどう考えれば良いのか、どう対処すれば良いのか?
原子力発電所の稼働期間が延長されようとしているが、それで良いのか?
コロナ感染対策の政府対応は、科学的な根拠に基づくものであるのか?
日本学術会議の人事の問題、政府の態度はこれでいいのか?

今、まさしく向き合うべき問題を解くためのヒントを
昭和の初めに書かれた随筆が教えてくれます。

関東大震災の後、太平洋戦争に突入する前、
今の時代に似た空気の中で書かれた文章から、
示唆に富むものが編まれています。

文字も大きく、文体も読みやすく、日本国民に、みんな読もうよと強く薦めたくなる一冊です。
とりわけ、政治家なる立場の人には、
せめてここに書かれていることぐらいのことは、認識しておいてほしいと思います。

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