2021年7月17日 見学レポート(F.S.)

見学レポート

私は林業というと同じ木を植えて切っての繰り返しかと考えていた。
しかし林家さんの話を聞き、
同じ木を植えるだけでは森の持続性や多様性を守れないことを知り、
商業の面だけでは無く、森や森と共に暮らす動物の将来をも考えていることに感動した。

また次に行った森林組合で印象に残ったのは、
木の良し悪しを決める際に見る断面である。
枝を伐採した跡が分かりやすい形で切られており、
私ならばそういったあらは見せないようにしたいものだが、
そこに林家さんの真摯な姿勢を見受けられた。
またこれを切ったのは先代の林家さんなのだと考えると、
まさに人生を紡いだ証を見ることが出来て感動した。

その次に見学した製造業も興味深く、
一枚に見える板もよく見ると二枚を連結させて作られており、
その技術の高さに驚いた。
また余った角材を木目を埋めるために使ったり、
削りカスまで肥料として活用することを知り、
木を無駄にしない、すなわち林家さんや森林組合の努力を無駄にしない姿勢に感動した。

最後に訪れた加工作業で木を切って角材を抽出する作業を見させていただいたのだが、
余りの正確さに機械が自動で動かしているのかと錯覚した程だったが、
人の繊細な操作や、木の見極めによって切られていることを知り圧巻された。

文章の通り見学の間は本当に感動しっぱなしだった。
私はこの見学を通じて、
「木はたくさんの人の人生を紡いで生まれた結晶のようなものだ」ということを学んだ。
木というのは一代で生まれるものではなく、
親から子、そして孫へバトンを繋いで初めて一本の木が成長し、
またそれを加工、製造に携わる多くの人の手を通して初めて我々の元に渡るのだということを知ることが出来た。「現代の小学生は、魚がアジの開きの状態で泳いでいると思っている」という話を聞いたことがある。
それを聞いて思わず笑ってしまったが、
私も既に加工されているモノに見慣れてしまい、
それがどんな過程で、どんな思いを経て生まれるものかを知ろうともしなかったことを大変恥じた。
それ故今回の見学は本当に勉強になったし、皆さんの思いや努力を伝なければいけないという使命感に駆られた。(F .S.)

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