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デザイン力学ノート 101「りんごとみかんの違い」

りんごとみかんの違いについて考えてみる。
というような内容の話が次の本に書かれています。

植物のデザイン : 形と力学

田中基八郎 著
共立出版, 1983

現在絶版になっているので新刊は手に入りませんが、
そこに書かれている内容がとても興味深いのです。

以下
その本に書かれている
りんごとみかんの形の違い、仕組みの違いについての概要です。
(本文そのものの引用ではありません。)

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りんごの皮は薄く、みかんの皮は厚い。
りんごの皮は手でむけないけど、みかんの皮は手でむける。
りんごの実は堅く、みかんは柔らかい。
りんごには芯があるけど、みかんにはない。
りんごの実は一つの塊、みかんの実は袋に分かれている。
りんごはくぼんでいるけど、みかんにくぼみがない。
りんごにはないけど、みかんにはへたがある。

このような違いはなぜ生じているのか?
実がぶら下がる仕組みの違いによるとの説明がなされています。

りんごは芯からぶら下がって、そのまわりに堅い実がくっついている。
身から出る軸が簡単に折れないように、くぼんでいる。
風でゆれても、そのくぼみに軸が沿うような形で対応できる。
皮を分厚くする必要はなく、
薄い皮は傷まないように実を守る役割だけ果たせば良い。

みかんは皮がぶら下がって、
その中に袋を入れる形になっている。
そのためにみかんには芯は必要がない。
分厚い皮と枝をつなぎ止めるためには、
それらがくっつく部分がしっかりしていなければならない。
それがへたになっている。
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この話を知ってしまった以降、
木になる実のありようが気になるはずです。
(このダジャレの記述はこの本にはありません。)

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