「しくみをみよう」構造目線

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構造デザイン関連の参考図書2冊

力学的な原理についての解説がなされていて、
デザインするという視点で書かれている2冊を紹介します。

デザイナーのための建築構造入門


ピート・シルバー (著), ピーター・エヴァンス (著), ウィル・マクリーン (著)
エクスナレッジ, 2014

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構造デザインを考える上で必要なことがらが、
美しい体裁でまとめられています。

自然界にある構造、構造理論と構造モデルの試験方法、
さらにケーススタディーとして、構造物の実例が紹介されています。

イラストは美しく、挿入された構造物の写真もカラーで鮮やかです。

単なる写真の紹介ではなく、おおよその寸法なども解説文に入っています。
※この点が単なる写真集ではない特徴です。

材料特性の表や さまざまな構造形式のスパン表も使えそうです。

原書は2013年 翻訳本は2014年に出版されています。
さまざまな海外の事例に混じって、
神奈川工科大学のあの?建物も紹介されています。

建築デザインの構造と造形

富岡義人, 小野徹郎 編著
鹿島出版会, 2015

設計演習の教科書・参考書として
使うことができることを目指して編集されています。
設計する際に構造をどう考えるか具体的に示してくれています。

6章 構造体の断面の仮定
特に、この部分がとても参考になります。
構造材料の性能を比較するグラフは、
材料特性のイメージが一目でつかめるものです。

設計する際には、
計算するよりも何よりもその前に、
おおよその断面寸法を決める必要があります。
さまざまな構造形式において、その仮定断面の目安が示されています。

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