梁そのものの中で、どのような力が生じているかを考える。
そのために、
頭の中でイメージして梁を途中で切断して、
その切断箇所に生じている力を計算する。
単純梁の場合は、
左右どちらかの端部から順に
切断する箇所をずらして計算していくイメージを持てば良い。
切断箇所が荷重の加わる位置に近づくほど、曲げモーメントの大きさが大きくなる。
集中荷重が作用している場合、曲げモーメントは荷重の加わる位置で最大となる。
それぞれの箇所での曲げモーメントの大きさがどれほどになるか?
それを表すグラフを曲げモーメント図と呼んでいる。
M図と呼ばれたりもしている。
日本の建築の業界では、
通例、曲げモーメント図は、曲げられる材料が引っ張られる側に描く。
上から力が加わっている単純梁の場合には、
梁の下が引張側なので、真ん中の線より下に描く。
100秒ほどの「単純梁のM図」