地元で触れる機会 【石①】

仕事の話

石は匠と専門学校の同期生である。
関西のかなり人口の少ない地方都市で工務店を経営している。
一人で経営している匠とは異なり、石が経営している工務店は人数規模、売り上げも大きい。
そう近くはないものの、開店して以来、石はたびたび訪れている。

客B:石
客:石

お久しぶり

店主:匠
店主:匠

おっ、久しぶりじゃん?今日はどうした?

客B:石
客:石

ちょっと東京に行く用事があったんで、その帰りだよ。

店主:匠
店主:匠

相変わらず急ぎしそうだねえ

客B:石
客:石

いやほんま、大変。

この間なんか、忙しすぎてしばらく留守してたら会社の社長の席なくなってたわ。

店主:匠
店主:匠

ちょっと気になってたんだけど、石の会社では、住宅設備のメーカーさんとの付き合いってどうしてる?

客B:石
客:石

前から取引している地元にショールームのある会社とそのままお付き合いしてるよ。

店主:匠
店主:匠

メーカーによって対応がだいぶ違うでしょ?

客B:石
客:石

インターネットでいろんな情報が見られるようになってきたから、ショールームもなくなる傾向だしね。

店主:匠
店主:匠

それでも取引先は変えない?

客B:石
客:石

やっぱり、その地域で店を構えている良さってあるんだよね。

住宅に取り付けるものって、画像で見ただけではわからんことが多いしね。

店主:匠
店主:匠

じゃあ、引き続き、そのメーカーと取引していくって感じなんだ。

客B:石
客:石

地域に根付いてくれているってこと自体が大事やと思うよ。

土曜の夜、ケヤキの一枚板のカウンター越しの対話はまだまだ続く。

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