時間のなかの建築
モーセン・ムスタファヴィ デイビッド・レザボロー 著 黒石いずみ 訳 鹿島出版会
建物が永遠に建ち続けるものではないという
自明の事実と向き合って建築物のあり方を考えさせてくれます。
近代の建築家が建築物の風化についてどのように考えていたか、
風化すること、しみ、雨水の跡などの変色をどう捉えれば良いのか、
向かわざるを得ないのに、意識することを避けているのかもしれない問題に
じっくりと向き合うことのできる一冊です。
「自然に対する謙虚さ」が滲み出ている槇文彦 氏の序文だけでも必読。