静岡文化芸術大学のオープンキャンパスにて模擬授業を担当しました。
「絵空事では形にならない -ものの見方が変わる片持梁の話-」
以下 終了後にWEB上のフォームにていただいた質問とその回答です。
・片持梁の固定端を太くすることと、先端を別のものを支えるのと
どちらの方が強度が高いのか?
→一概にどちらが強いかということはいえません。
何をどのように支えるか?どのように見せたいのか?
どいう材料を用いるかなどによって、その選択は変わります。
・ラーメン構造と片持梁の関係性について(類似の複数の質問あり)
→ラーメン構造というものは、材の端部が固定されているのもので、
片持梁の固定端部と同じような形で接合されています。
材の両端が固定されていて、柱と梁それぞれが曲げに抵抗しています。
模擬授業では、ラーメン構造という単語に少し触れましたが、
それ以上の話を時間内には付け加えることはできませんでした。
その解説については、もしよろしければ、
教材のラーメン構造のページをご覧ください。
・建築について学び仕事に繋げていくのならやはり数学や物理は必須になりますか?
→建築の設計をしていく上で、構造を考えるためには、
計算できるモデルに置き換えて考えなければならないので、数学や物理の知識は必須といえます。
ただし、高校でいわゆる理系でなければならないかというと、そうとは限りません。
建築士の試験対策においても、理系でなくても対応できます。
そもそも理系・文系の隔てなく、
ものごとの原理原則を理解するための基礎を
高校で学んでおいていただければ良いと思っています。
・物理を学ぶのにオススメの書は?
→はじめて学ぶ物理学 学問としての高校物理 上・下 吉田弘幸 著 日本評論社
理論をしっかり解説してくれている本だと思います。
・私自身の活動のモチベーションが上がる要素について、
デザイン、研究、地域貢献など様々あるとは思うのですが、あえて絞るとすれば何でしょうか?
→ものごとの構造を捉えて考えるという行為そのものを面白いと思っています。
※片持梁を、いろいろ探してみるとのコメントをいただきました。
ふとしたところで見つけて、気づけたことを楽しんでいただければ幸いです。
以上
多くの皆様に聴講いただき、感謝申し上げます。