「しくみをみよう」構造目線

構造力学の教科書 第15回 構造とは?

構造とは?

構造とは何ぞや?について 取りまとめて考えてみます。
提唱している「体・相・用 – 構造デザイン概念モデル」を用いて説明します。
(前期期間 全15回のまとめの説明です。)
https://youtu.be/jzyF1vohhp4

ナレーションのない動画の補足

■構造力学の構造とはそもそも何か?その構造における力学とはどんな学なのか?
体・相・用 – 構造デザイン概念モデルの図と対照させながら解説する。
■形、その形にするための仕組みを想定しなければ、形あるものにすることができない。
構法抜きにして構造を考えることはできない。
■現実世界に存在するものをつくるためには、そもそも、それが何でできているのか?
材料と向き合わなければ、構造を成り立たせることはできない。
■そのものが存在するがために、向き合わざるを得ないものがある。
それが荷重である。
力学の計算をする際に、一般的に荷重は外から加わる外力として扱うが、
荷重は、そのものの属性であるといえる。
■その構造物にどのようなことが生じているか?
荷重対して、構造物の内部でどのような応力、ひずみが生じているか?
力学という道具を用いれば、ある程度のことが分かる。
■さまざまな材料を有効活用して形にする。
現実にものとして存在する構造物をつくることができる。
その構造物が存在し続けることができるかどうか?
荷重が作用したときにどのようなことが生じるか?
力学的に考える必要がある。
■実際に求められているものは、
実は、構造物そのものではなく、構造物があることによって成し遂げられる
何か?である。
デザイナーはそれを実現させるために、構造と向き合わざるを得ない。
■構造物を具象、求められるものを心象としたとき、
構造的なモデルは抽象と捉えることができる。
この3つと向き合うためには、モデル化するという思考が必要になる。

解説

このページの説明は、おそらく単独で閲覧しても理解不能だと思います。
これまでの14回の中にあるリンク先の動画 001から042までを閲覧してください。
(ただし、どのページも授業用の補足教材として用いているので、動画には声の解説を入れておらず、不親切なコンテンツとなっています。ご了承ください。)

実際の構造計算をどのように行うのか?
不静定構造のモデル化の方法は?
主に耐震のことを考える場合の動的な話は?
などについては、この先の別の授業内容へと続きます。