「うけとめていく」デザインのための構造目線
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『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』

人生のレールを外れる衝動のみつけかた
谷川嘉浩 著 ちくまぷりまー新書453

人生のプランをどう考えていけばいいのか?
これまでのキャリアデザインの方法論などの不十分である点について教えてくれます。

何かに熱中すること、「偏愛」、衝動なるものがいかに重要であるか示してくれています。
環境の観察、記憶の探索、意味の判断を通して目的が見出されていくという方法が述べられています。

衝動のもと計画的に行動していく方法についても述べられています。
『実験的に試行錯誤を続けていく姿勢』が鍵であるとのことです。

単に、やる気とか、モチベーションとか、好きとかいうものではなく、
自分自身の内と外をつなぐ感受性を高めた上で気づく衝動と向き合う生き方が提唱されています。

この本に書かれていることは、仏教の『三昧(ざんまい)』のことそのものではないかと感じました。

ちくまプリマー新書の本ですが、中高生には少々難しく感じられる内容かもしれません。
自らの生き方を迷っている人、人生これでいいんだと思い込んんでいる人、
そういう大人が読むと目から鱗のような気づきが得られると思います。

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