戻せば元に戻るのか?
ある程度の力までであれば、
ものは引っ張れば伸びて、力を緩めれば元に戻る。
押すと縮んで、力を緩めれば元に戻る。
元に戻る性質のことを弾性と呼ぶ。
戻れないほどの力を加えると
伸びたものは伸びたまま、縮んだものは縮んだままになる。
元に戻らない状態のことを塑性化と呼ぶ。
力が加わったとしても、元に戻るのであれば、
これまで通りと何も変わらない。
大きな力が加わって、塑性化すると、
これまで通りとは言えなくなる。
塑性化することは、悪いことばかりではない。
塑性化することにより、外からの力を吸収することになる。
外から加わる力のエネルギーを吸収して耐えることにつながる。
大きな地震が建物を襲ったときに、
元には戻らないけれど、塑性化して耐える建物にしておく方法がある。
大きな地震が襲ったときのために、
なんとしてでも元に戻るようにしておくのか、
大きな地震が襲った後で、
そのままでは元に戻らないけれど、修繕して元に戻すのか、
元に戻らない建物を壊して、新しい建物を建てるのか、
選択肢はいろいろある。
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