単位面積あたりに生じる力の負担を応力度と呼んでいる。
座屈を生じさせる座屈荷重を断面積に割ると座屈応力度を求めることができる。
構造の教材
構造力学の教科書038 座屈②
- Keyword
- 座屈応力度 細長比 断面2次半径
- Lecture
- 第12回
解説
- 1
オイラーの座屈荷重の式で求めることができる座屈荷重を断面積で割って座屈応力度を求める。
- 2
できるだけ単純な式になるようにいくつかの記号を用いる。
- 3
断面2次モーメントIを断面積で割った値の平方根を断面2次半径iと呼ぶ。
単位はcmやmmなど長さの単位である。- 4
座屈長さを断面2次半径で割ったものをλ(ラムダ)で表すことにする。
このλを細長比と呼んでいる。- 5
細長比は、その名の通り、細長い材ほど大きくなる。
- 6
座屈応力度は、円周率π、材料の硬さを示すヤング係数E、細長比λの3つだけで決まる。
追記
細長い材料に圧縮力が加わるときの断面寸法を検討する際には、
その材料の圧縮強度ではなく、座屈応力度をボーダーラインの目安にしなければならない。