トラスの断面力を求める方法の一つに図解法を呼ばれるものがあります。
節点に作用している力が釣り合っているとき、
力の矢印の長さを力の大きさに対応させて向きを正確に描くと、
そのすべての力の矢印は一周回って閉じた形になります。
その図を描くことによって、断面力を求めることができます。
構造の教材
構造力学の教科書034 三角形のトラス②(図解法)
- Keyword
- トラス ピン接合 軸力 図解法
- Lecture
- 第10回
解説
- 1
求めたい断面力の節点を取り出して考える。
- 2
節点に作用している力のうち、大きさと向きが分かっている力を描く。
- 3
求めたい力の作用する方向を確認しながら、1周回って閉じた形を描く。
- 4
連続していく形で一周回るようになる向きに矢印の矢を描く。
- 5
元の節点の場所に、それぞれの矢印を戻すと、断面力の大きさが確認できる。
- 6
元の節点の場所に矢印を戻したときに、
節点から出る矢印であれば引張、入る矢印であれば圧縮の力であると判断できる。
演習
図のトラスの断面力N1からN7まで、図解法で求めてください。
さらに左側の支持部分の反力も求めてください。