構造の教材

構造力学の教科書027(骨組③)

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バランスドラーメン 剛接合 ラーメン構造
Lecture
第7回

梁の端部を柱より外側に張り出した骨組を
バランスドラーメンと呼ぶことがある。
張り出さない場合と曲げモーメント図が異なり、
柱に生じる曲げモーメントの大きさが小さくなる。

解説

1

梁の中央部は両端固定梁の曲げモーメント図のような形になる。

2

張り出した部分は片持梁の形式なので、
片持梁の曲げモーメント図となる。

3

柱頭の曲げモーメントの大きさは、
中央の梁の端部の曲げモーメントと張り出した梁の固定端部の曲げモーメントの差になる。

4

両方の曲げモーメントの大きさが等しければ、
柱頭の曲げモーメントは0となり、柱に曲げモーメントが生じない。

5

多層多スパンの骨組の曲げモーメント図について少し見ておく。
1層1スパンの曲げモーメント図が多数組み合わさったような形になる。
すべての柱と梁が剛接合されていて、曲げモーメントに抵抗する構造形式である。

追記

バランスドラーメンの形は、
柱の外に梁を張り出させた形であるとも、
柱を内側にずらした形であるともいえる。
設計段階でいろいろ検討できる。

民家などに船がい造という構法が用いられていることがある。
構造的な仕組みはバランスドラーメンそのもので、
張り出した片持部分に雪などの荷重が加わってもしっかり支えることができる。